酒とデザイン / sake to design
フォルナセッティのマグカップ

ずいぶん前にヨーロッパのどこかで購入したフォルナセッティの大きなビンテージのマグ。容量がとても大きい(約600ml!)ため、ちょうど今くらいの時期から極まれに使っている。そもそもそんなに大量のコーヒーを飲むこともないし(ビールなら話は違うが)いかんせん大きすぎて年に数える程しか使うことはなく、食器棚の奥底に(やや不気味に)鎮座している。実は更に使う頻度が減った理由があって、その容量が多いのが仇となり、すぐにコーヒーが冷めてしまう。面倒くさいなぁと思いつつ、何気なく電子レンジへ入れると「パチパチパチパチ!!」と聞きなれない音がけたたましくキッチンに鳴り響いた。気づくまでにそう時間はかからなかったけれど、すでに遅し。ゴールドに施された美しい鍍 金がバリバリに割れてしまった。電子レンジのドアを開けるまでは落ち込んでいたけれど、あらためてマグを見ると、ヨーロッパのどこかの壁画のような雰囲気で、逆になんだか愛着が湧いてしまった。とはいえ使うとなると話は別。今日も食器棚の奥底で、発掘されるのを待つ出土品ように今日も(やや不気味に)薄暗く光っていた。長袖のシャツや葡萄や栗などの秋の果物。あと夕方の少し寂しくなるような夕日以外にも、今年が残り数ヶ月で終わることを僕に知らせてくれるのがこのフォルナセッティのマグだ。もうそんな季節になったんだなぁと、変にしみじみとした味わいのコーヒー(約600ml)を半日かけて飲み干した午後。


軽い二日酔いの朝は、コップ一杯のお水につきる。どよんとした体内を、迷路ゲームのように流れる水を寝ぼけた頭で追いかけながら、昨晩の楽しかった記憶を辿るのが癖になっている。きっとこの癖は、二日酔いを経験してからだから、ざっと20数年も繰り返しているのか…。でもまぁ、たまにいくら水を飲んでも記憶を辿れない朝もあるけれど…。


グラスの詳細はこちら
http://shop.craftcraft.net/?pid=31318853
カロリーメイト

ふらっと入ったコンビニで、特に欲してる訳でもないのに買ってしまった「カロリーメイト」は、発売当時(83年)から殆どデザイン変更もせずに、未だに色褪せることの無いデザインだなぁと(個人的には大きいサイズの方がバランスが良くて好き)。その当時、僕の中でかっこいい(おしゃれ?)と思っていたロゴやデザインを思い出してみた。ポカリスエット、マクセル、ジャワティ ストレート(瓶)、アディダス、FELIX THE CATのロゴ(黒い背景に白文字)、BUCK-TICK今井の顔に描いてある「B-T」などなど、取り上げていたらキリがないからこの辺で(笑)。でもその当時の僕は、「かっこいい(おしゃれ)」=「浅はかな下心(純度高め)」だったような気がする。これを持っていると100%かっこ良く見えるはず!的な感情というべきか…(中学生の時は皆んなそうだったと信じたい)。そんな話はさておき、特に欲している訳でもないカロリーメイトを食べてみると、粉々に砕け散ったその当時の淡い想い出が口中に広がった。出来ることなら乾いた喉をポカリスエットで流し込みたかったな。

Ad Reinhardt

ちょうど一ヶ月前ほどCy Twomblyを観に川村記念美術館へ行ってきた。実はお目当てのサイ・トゥオンブリーの作品より、常設されていたAd Reinhardtのペインティングに強く惹かれた。ただただ黒いペインティング。よく見続けていると、うっすらと色が変わるような気もしてくるし、9つに分割されたようにも見える。ただそれだけ。特にそこに意味は無く、ただ黒い(ように見える)。僕も特に意味もなくかっこいいなぁと思い、誰かに手紙を出すわけでもないけれど、同じペインティングのポストカードを購入した。考える前に感じる事の楽しさや重要性のような事を、このペインティングを通して再度教わった気がした。ブランドやデザイナー名、流行や珍しい作品という枠では無く(そもそもその気は無いけれど)、もっとフラットな姿勢で物事に向かい合いたいなぁと、黒い(ように見える)コーヒーを飲みながら思った。

東京湾

大きなタンカーが随時行き交う東京湾をぼんやり眺めながらを、西日をさんさんと浴びつつ(突風でさえ心地良く思えた)飲んだ昨日のコーヒーは格別だった。今は昨日撮影した複数の写真を整理しPCのモニターに照らされつつ、自分で淹れたコーヒーを飲んでいる。写真を見ながら昨日の記憶を辿り回想して飲むコーヒーも、それはそれで美味しいものだなぁと。

SOURCE objects

先日、約20年来の友達のお店「SOURCE objects」の10周年パーティへ行ってきた。お店のペンキ塗りを手伝ってから、もう10年かぁと思うと妙に感慨深かった。だいぶ久しぶりに行ったけれど、その友達のお店は、人の匂いがするというか。店主の個性が随所に感じられ、ググったりコピペや人の真似事ではない、まさしく経験と個性が調和して、なおかつ進行形でいる彼らしい凛とした空間とセレクトが心地良かったと同時に羨ましく思えた。ちょうどその日の朝、久しぶりに10km走り、なんだかメモリアルランになったなぁなんて勝手に思いながら、気持ちのよい一日を迎える事がきでた事は言うまでもない。

ともあれ、すぎちゃん、おめでとう!


http://www.source-objects.com/


瀬戸大橋

香川の続き。そして中学の修学旅行以来に瀬戸大橋へ行った。なんで修学旅行で瀬戸大橋なんだよ!って全く高揚感も無く、甘酸っぱくなるような気分すら微塵も感じない旅行先に、学生の頃は声を荒げ落胆した記憶が…。(ただバスで橋を渡るだけなんて…。)確か当時開通して間もない1988年だったような気がする。27年前かぁ、なんてその旅行を思い出そうとしたけれど、ほとんど記憶が無くなっていた。バブル経済真っ只中に建造されたその大橋は、時勢の事なんかまるで人ごとかのように黙ってそびえ立ち、そして瀬戸内海も大橋に寄り添うようで実に穏やかだった。
香川県

先月の中旬頃、いつもと同じ面子の男3人で一泊二日の旅に出た。向かう先は香川県、丸亀市の美術館で開催中のマルティーノ・ガンパーの展示を観に行くことだ。と言うのは完全に表向きで、裏テーマ(本題に限りなく近い)は饂飩食い倒れツアーに疑いの余地はない。(饂飩の話は敢えてここでは触れずにしておこう、なんとなく…。)ひたすら饂飩を求めてカーナビを頼りに車を走らせる。レンタカー屋さんも何を気を使ったのかは知らないけれど、車の色はAEONのロゴみたくショッキングピンク…。確かにいい歳した男3人が一泊二日で、饂飩を食べては目を輝かせながら写真を撮る様は見方によっては無い話ではないと思うけれど、僕らはそうじゃない。(立派かどうかはさておき、所帯持ちだし…。)とはいえ、3人ともサングラスをかけて、貸し切り状態のイサムノグチの遊具に、登ったり降りたり飛び跳ねたりする姿はあまり見られたくはない光景かもしれない…。そうそう、表テーマの目的であったマルティーノ・ガンパーも本当に素晴らしかった。中には「…」もあるけれど、椅子のような椅子(ようは座れない椅子)が100脚もあると、痛快で見応え十分だった。現地まで行かないと見れない物や味覚に、心もお腹も共に満たされたいい旅だったなぁと。

アイスコーヒー

今年初のアイスコーヒー。大きいグラスでグイッといきたい所だけど、お腹がタプタプになるので、飲みきりサイズが丁度いいジャスパーモリソンのホワイトワインのグラスで。それにしても暑い…。


Jasper Morrison / White Wine
http://shop.craftcraft.net/?pid=31318853





五月場所

2度目となる大相撲観戦は、照ノ富士の優勝で終わった。なんだかんだで白鵬が優勝するだろうと思っていたけれど…。色々と言われている白鵬だけど、個人的に大好きな横綱だ。その白鵬の土俵入りの姿は、とても大きく風格があり、迫力の中にも凛とした美しさを備え、その圧倒的な存在感で国技館の空気が確実に変わっていくが肌で感じる事ができる。それはファインダー越しでさえも。
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