酒とデザイン / sake to design
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David Chipperfield / Tonale

ある程度成人になると知人や友人、仕事仲間と(時として全く興味のない人とも)食事を共にする機会が増える。そこで今まで知らなかった食べ物や食べ方(作法)を知り、経験や味覚を通して自分の「食の好み」みたいなものを形成している気がする。そういう意味では上京して二十数年で随分と(食に関しての)経験値みたいなものが上がったような気がしていた。ただ、みかんの皮むきは別にして…。みかんとりんごの区別がつくようになり、自分の手を動かして皮を剥くようになった幼児期から一貫して「へた」の方から毎冬剥き続けてきた。(剥いて食べた数をジャニーズ的に言い表すとすればトラック数十台ほどだ。たぶん。)さておき、今まで「へた」からみかんを剥く事に関して何の不満や疑念も無かったし、そこそこ上手く剥ける方だと勝手に思い込んで誇らしくもあった。僕にとって「へた」から剥くことは、朝になったら太陽が昇る事と同じように何一つ疑いようも無かった。数年前に真逆から剥いた方が何かと効率良いと目の前で実演された時は、モーゼか海を割るのを目の当たりにした気分だったし、その一方である程度納得もした。それでも耕うん機を使わずに、桑で時間をかけて耕すように僕はみかんの「へた」から剥く事をやめないだろう。人様に迷惑が一切かからない自分の流儀(強がり)として。みかんの剥き方について、つい熱くなってしまったのでチッパーフィールドの器の話はまたいずれ…。


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